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2010年2月3日水曜日

200年住宅

今日、家って何年もつの?という話をしていて思ったのですが。

200年住宅って政府が旗を振ってやってましたよね。

それで家を建てた方々はたくさんいらっしゃると思いますが・・・200年ですよ。
あなたの周りに200年前の家が何軒あります?

戦前や100年以上たった家を何件か直したことはありますが、どれも共通していたのは、代々続く地主さんや旦那様と呼ばれていた家でした。どれも今は使わないような立派な材料を使って金物に頼らない手間暇かけた立派な仕事がしてありました。いかに安くを考える今の家づくりでは絶対にできない仕事ですね。

そんな人たちは、職人が出入りしていないと落ち着かない方が多かったようで、自分の法被を着せて頻繁に仕事をさせていたと聞きます。いつも家の補修を怠らなかったということですね。

それでは、 今の家はどうでしょう?プレカットによる金物に頼った、ベニヤだらけの家に気密を高めるためナイロンでぐるぐる巻きにして、本来、雨から壁を守るための屋根の出もおしゃれの名の下どんどん短くなってなんだか逆のことをしているように思いません?

水の浸入を防ぐのに今はすぐコーキングを使いますが、コーキング屋さんが言ってましたが、厳しい環境にさらされた場所だと3年で本来の性能が無くなっていると言ってました。その下の透湿シートも濡れた状態が長く続くとあまり長持ちしません。

私は、古い家が大好きです。新しく建てるぐらいかかっても直して住んでほしいと思います。でも今から建てる家を長く使えるようにするには、ちょっと目線がずれていないかと思う、大工でした。

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